2026年9月の定例講演会/戦略としての地域経営 「スポーツとローカルゼブラ政策」/株式会社湘南ベルマーレフットサルクラブ代表取締役社長/佐藤 伸也 氏

戦略としての地域経営
「スポーツとローカルゼブラ政策」

日 時 2026年9月10日(木)午後1時30分~3時
会 場 神奈川県民共済13階会議室
=桜木町駅から徒歩3分、県民共済プラザビル内
講 師 株式会社湘南ベルマーレフットサルクラブ代表取締役社長
佐藤 伸也 氏

 湘南ベルマーレフットサルクラブ(小田原市)の佐藤伸也社長が10日、横浜市中区の県民共済大会議室で講演(神奈川政経懇話会主催)し、日本フットサルリーグ1部でのリーグ優勝とともに県西地区での社会課題の解決など地域貢献の輪を広げるための協力を呼びかけた。
 演題は「スポーツとローカルゼブラ政策」。「ゼブラ」とは、評価額1千億円以上のベンチャー企業である「ユニコーン」とは対照的に、利益の追求と社会課題の解決を両立させる企業。白黒のしま模様のような一見相反することを他社などと群れて実現するため、そう呼ばれている。国の推進事業に同社は唯一、2年連続で採択されている。
 具体的には、コロナ禍で洋服不足に悩んでいた地元の児童養護施設のためにユニホームメーカーに協力を求めて新品の洋服を提供してもらい、自動車メーカーに輸送を依頼した。経済的な理由でスポーツ体験を諦めるひとり親の子どもたちがスクールに通えるよう人材会社に資金援助を要請し、親へのキャリア支援も依頼するなど、その企業の商品・サービスを活用して連携を図っている。さらに人手不足に悩む地元の中小企業へのインターン募集など、50のプロジェクトを実行中だ。
 こうしたことに取り組む理由は「一人の選手の存在」と佐藤社長。がんと闘病しながらも亡くなる最後のシーズンまでユニホームを着続けた久光重貴選手を紹介。「治療の際に病院で知り合った小児科の子どもたちの支援を行っていた姿」に、改めて「自分たちが応援するとどうなるか」と考えたという。戦略変更の結果、4年で事業規模が40%増えており、地元に若者の拠点をつくり、「域外流出を防ぐ」など、今後の活動を紹介し、協力を呼びかけていた。

さとう・しんや 2007年に湘南ベルマーレフットサルクラブのGMに就任、Fリーグ開幕初年度を迎える。 2022年、同クラブ代表取締役社長に就任。スポーツ庁主催「イノベーションリーグ大賞」を受賞し、小田原市をはじめ8自治体と包括連携協定を締結。 スポーツを軸に、企業・行政・住民を巻き込んだ共創型マネジメントによる地域創生を推進している。
経済産業省がすすめるゼブラ企業推進事業に令和6年、7年度、国内で唯一連続採択事業者として選定され、ローカル・ゼブラ経営を軸に地域課題解決エコシステムを構築中。