2026年6月の定例講演会/ファクトチェックとリテラシー ~偽情報に惑わされないために/日本ファクトチェックセンター編集長/古田 大輔 氏

ファクトチェックとリテラシー
~偽情報に惑わされないために

日 時 6月25日(木)午後1時50分~3時
会 場 メルヴェーユ6階「ヴァランセ」=JR桜木町駅から徒歩
講 師 日本ファクトチェックセンター編集長 古田 大輔 氏

 


 ジャーナリストで日本ファクトチェックセンター編集長の古田大輔氏が25日、横浜市中区の会議施設メルヴェーユで講演(神奈川政経懇話会主催)し、インターネット上に氾濫する偽情報に惑わされないためのノウハウや心得を説明。「まずは自分が正しい情報すら正しく理解できていないことを知るべし」とし、「情報を吟味するクリティカルシンキングの大切さ」を強調した。
 古田氏は、「ちょっとでも知っている人なら明らかに偽・誤情報と分かる情報を5割の人が正しいと判断した」調査結果を紹介。「その偽・誤情報を拡散した人は約2割いた」という。拡散した理由は、「情報が興味深いとか重要だと思ったという善意や正義感からだった」と続けた。
 一方で、現代はスマートフォンでの情報接触時間が増え、ユーチューブなどの交流サイト(SNS)が興味や嗜好(しこう)に合う情報を選別して大量に送るため、その情報にどっぷりつかり、意見などが偏っていき、対立や社会の分断が生まれやすくなったという。「だからこそ、感情や意見に左右されず、立ち止まって考えることが大切だ」という。
 2024年の兵庫県知事選では、多くの動画が流れ、30%の人がSNSを投票の参考にしたと説明。「選挙に関する動画も見られる」と分かったため、この年から選挙に関して偽情報を流す人が増えたという。
古田氏は、個人でできることとして①発信源(その情報を知り得る立場か)②根拠があるのか③関連情報(報道機関や公的機関がどう言っているか)─を最低限、確認してから、「その情報を他の人に伝えたり、行動したりしてほしい」と呼び掛けていた。

 

ふるた・だいすけ 1977年生まれ、福岡市出身。早稲田大政経学部卒。朝日新聞記者、バズフィードジャパン創刊編集長を経て独立し、ジャーナリストとして活動するとともに報道のDXをサポート。2020~22年にGoogle ニュースラボ ティーチングフェローとして延べ2万人超の記者や学生らにデジタル報道セミナーを実施。22年9月に日本ファクトチェックセンター編集長に就任。その他の主な役職として、デジタル・ジャーナリスト育成機構事務局長など。早稲田大、慶應大、近畿大で非常勤講師。