いま、中国で何が起きているのか?
~習近平体制の現状と課題
| 日 時 | 2026年5月22日(金)午後1時30分~3時 |
| 会 場 | メルヴェーユ5階「シュノンソー」=JR桜木町駅から徒歩 |
| 講 師 | 神田外語大学教授 興梠 一郎 氏 |
現代中国の研究家として知られる興梠(こうろぎ)一郎・神田外語大学教授は22日、横浜市中区の会議施設メルヴェーユで講演(神奈川政経懇話会主催)し、米中首脳会談や日本への輸出規制などに触れながら、「中国は、口では厳しいことを言っているが、そろばん(経済)は別。11月に行われるアジア太平洋経済協力会議(APEC)に向け、日中関係改善への動きが出てくるかもしれない」と話した。
興梠氏はまず、米中首脳会談で、習近平国家主席が「安定」という言葉を多用していたことから、中国側は米中関係が「安定」していないと考えている、とした。第1次トランプ政権での対中政策などで景気が失速し、不動産不況、デフレ、内需の低迷から脱し切れていないからで、トランプ大統領が対中制裁を強化すると経済の回復が遅れる恐れがあると懸念していたためという。
日中関係では、高市早苗首相の台湾有事発言で、今年1月に軍民両用品への対日輸出規制を強化し、さらに2月、日本企業など20社の輸出規制リストを発表した。「しかし、実際に影響は出ていないではないか。日本の企業に影響が出るものではないと、中国側は発表している」とし、中国経済への影響を与えたくない、と考えているという。
「中国共産党は、高市政権が嫌いなだけで、経済は別と考えている」と強調。「パンダ外交、民間外交などの話も出ており、ここから、APECに向け、徐々に関係改善の動きが出てくるのではないか」と見通した。
こおろぎ・いちろう 1982年九州大学経済学部卒業、三菱商事中国チームを経て、88年米カリフォルニア大学バークレー校大学院修士課程修了、91年東京外大大学院修士課程修了。96~99年外務省専門調査員(香港総領事館)、2002~04年外務省専門分析員、06年4月から神田外語大学教授。
「プライムニュース」や「深層NEWS」などの番組にたびたび出演。「中国 目覚めた民衆~習近平体制と日中関係のゆくえ」など著書多数。 【YouTubeチャンネル】

