2021年6月のオンライン講演会/我が国のデジタル改革について/デジタル改革担当大臣/平井 卓也 氏

演 題:我が国のデジタル改革について

日 時:2021年6月23日(水)午後0時30分~1時30分

講 師:デジタル改革担当大臣  平井 卓也 氏


 神奈川政経懇話会は23日、6月定例講演会をユーチューブによるライブ配信で実施した。平井卓也デジタル改革担当相が「我が国のデジタル改革について」と題して講演。9月に発足するデジタル庁を「成長戦略の柱」と位置付け、「潜在成長率の低さなど、変えられなかったことを変える意志」で改革に挑む考えを強調した。

 平井氏は、新型コロナウイルス対策の10万円給付が遅れた反省を踏まえ、スムーズな給付にはデジタル化で国と自治体が情報共有することが不可欠と説明。デジタル庁発足で「インフラ構築や国民のID(身分証明)確立などを実行する」と述べた。
 その上で「国民が口座を国のマイナポータル(マイナンバー制度のウェブサイト)に登録すると、給付金などは申請書なしで振り込まれる」と、デジタル化の可能性を説いた。
 一方、民間から多くの職員を採用するデジタル庁は「コンプライアンス(法令順守)問題は重要」と指摘。厳しい内部規律を定め「発注などを巡り出身企業との癒着がないよう、大臣を含めて徹底的にチェックする」とした。
 デジタル庁で約500人の職員を束ねる事務方トップとなる「デジタル監」についても言及し、「初代は民間から、役割を理解しテクノロジーに通じている素晴らしい人を選定する。意中の人はいる」と話した。
 講演会は共同通信きさらぎ会、静岡県中部未来懇話会と共催で実施した。

 

 ひらい・たくや 1958年香川県生まれ。上智大学卒。電通、西日本放送社長等を経て、2000年第42回衆議院選挙で初当選。以来、連続7回当選。自民党政調副会長、国土交通副大臣、内閣常任委員長、自民党IT戦略特命委員会委員長等を歴任。2018年第4次安倍改造内閣にてIT政策担当大臣、内閣府特命担当(科学技術・知的財産戦略・クールジャパン戦略・宇宙政策)大臣就任。2019年10月自民党デジタル社会推進特別委員長に就任。2020年9月菅内閣にてデジタル改革担当大臣、情報通信技術(IT)政策担当大臣、内閣府特命担当大臣(マイナンバー制度)就任。

 

▽本講演会は共同通信社きさらぎ会と共催で、ユーチューブによるライブ配信で開催します。配信日から7日間、視聴できます。