2016年3月講演会「一流とはなにか~アスリートたちの真実」/ノンフクション作家・小松 成美さん

日 時  2016年3月3日(木) 13時30分~15時00分

場 所  ロイヤルホールヨコハマ 5階「リビエラ」

講 師  ノンフクション作家 小松 成美 さん

 


 

 ▽南アフリカに勝利するなど日本代表が大活躍した昨年のラグビーW杯。その期間中、五郎丸選手から「日記を本にしたい」と連絡があり、「五郎丸日記」にまとめた。取材の中で五郎丸選手は「不動の魂を得るために、自らのルーティンを確立する」という言葉を伝えてきた。あの一連の動作は85%の成功率でゴールキックを決めるため、4年かけてつくり上げた。
 ▽テニスの錦織圭選手は誰よりも練習が好きで、ランキングも上がっていったが、何度も何度もけがに泣かされた。マイケル・チャンコーチのフォームや弱点を克服する指導でけがが減っていった。必ずグランドスラムを勝ち抜いてくれると信じている。
 ▽スキージャンプの葛西紀明選手は「挫折を受け入れ、後悔を恐れない心を持つ。だから40歳になっても飛んでいられる」と言っていた。亡くなられたお母さんと妹さんのため、オリンピックで金メダルを目指している。皆さんもレジェンドとしての活躍に声援を送ってほしい。
 ▽王貞治さんは868本の本塁打を記録した。しかし「単なる数字でしかない」と言う。「一本足打法を生み出した時に千本のホームランを打とうと思ったが、868という数字しか残せなかった」からだ。東京オリンピックには野球が戻ってくるかもしれない。その時、王さんが陣頭指揮を執っているでしょう。