2024年1月の定例講演会/講演「努力は夢をかなえてくれる」と落語/女流落語家/ 蝶花楼 桃花 師匠

講演「努力は夢をかなえてくれる」と落語

開催日 2024年1月17日(水)午後2時30分~4時00分
会 場 神奈川新聞社12階大会議室
講 師 女流落語家 蝶花楼  桃花 師匠

 人気落語家の蝶花楼桃花(ちょうかろうももか)さんが17日、「努力は夢をかなえてくれる」と題した講演(神奈川政経懇話会主催)を横浜市中区の神奈川新聞社で行った。男社会といわれる落語界の中で真打ちとなった苦労も交え、「形を変えても、突き進んできたら夢が実現できた」と諦めないことの大切さを語った。
 桃花さんは落語協会で10人目の女性真打ち。もともとミュージカル俳優になるのが夢だったが、宝塚歌劇団には身長が足りずに断念。AKB48のオーディションは「年齢のサバを読んで」受け、最終選考には残ったものの、実年齢を告白して落選したという。
 一方、「自国の文化も知らなければ」と学んだ伝統芸能に「どはまり」し、春風亭小朝師匠の弟子となった。しかし、高座に座ると「女が落語をやるな」と叫ばれたり、席を立つ人もいたりしたが、それでも打ち込んできた。
 すると、憧れだった元宝塚女優のミュージカルに出演できたり、AKB48のアイドルとテレビ番組に出たりと「“夢の回収”ができた」と紹介。「夢破れても、他方面から夢の形を変えながら突き詰めていくと、引き寄せられる」と語り、女性真打ちとしての今後の精進を誓っていた。

 

ちょうかろう・ももか 女流落語の歴史を変える?とも噂される若手噺家のホープ。春風亭小朝に入門。「NHK新人演芸大賞(現 新人落語大賞)」で3度にわたって決勝進出。10日間連続独演会、全国ツアー、海外公演など若手としては異例づくしの落語活動を展開。「笑点」若手大喜利・女流大喜利をはじめとするテレビ出演、女優として舞台・映画出演、ラジオ番組のレギュラーなども。22年3月、真打昇進を機に高座名を「蝶花楼桃花」に改め、歴史ある亭号を復活させた。昨年9月には女性として史上初めて「笑点」レギュラー大喜利に出演し話題に。落語協会所属。