2013年5月講演会「どうなる 核実験後の朝鮮半島情勢と日本への影響」/コリア・レポート・辺 真一氏

日  時  2012年5月15(水) 13時30分~15時

場  所  ロイヤルホールヨコハマ 5階「リビエラの間」

講  師  コリア・レポート 辺 真一氏

 


 

 ▽訪朝した飯島参与に対する北朝鮮の出迎えは明らかに普通ではない。総連本部の建物の一件が背景にある。飯島参与が安倍首相の親書を携えていたら大物が出てくる可能性がある。日本が諸問題で善処すれば、拉致問題の協議に入れる可能性もある。
 ▽核とミサイルで米朝関係がこじれれば、日本の危機だ。米朝対立の2002年に小泉元首相が訪朝し、米朝会談の仲介役をしたが、米国が断った結果、北朝鮮はテポドン、核開発を始めた。核開発を止めるには、北朝鮮が人工衛星だと言っていることを認めるしかない。
 ▽北朝鮮の要求は、人工衛星、核保有、安保理の制裁解除、米韓の軍事演習中止、軍縮会談だが、まだ何の成果もない。核開発をどう止めるのか。外交と軍事的手段があるが、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の脅威があれば、米国は自衛権を行使する。反撃必至の北朝鮮は、敗戦前までは核に手をつけないと言っているが、裏返せば可能性がゼロではない。
 ▽中国は北朝鮮の信頼を失っている。韓国と国交を結び、常任理事国として制裁決議に賛成した。韓国は問題外。そこで日本だ。日本とは、拉致問題が解決できれば、国交正常化につながる。次の展開につながっていくのか、今回の訪朝の成果次第だ。