2021年10月の定例講演会/アフターコロナの働き方改革~多様な人材を活かす~/Will Lab代表取締役 女性活躍推進アドバイザー/小安 美和 氏

演 題 アフターコロナの働き方改革~多様な人材を活かす~

日 時 2021年10月25日(月)午後1時30分~3時

会 場 新横浜プリンスホテル4階「千鳥」
      =JR横浜線、市営地下鉄(3番出口)「新横浜駅」下車

講 師 Will Lab代表取締役 女性活躍推進アドバイザー 小安 美和氏


 神奈川政経懇話会は25日、10月定例講演会を横浜市港北区の新横浜プリンスホテルで開催した。ウイル・ラボ社長で女性活躍推進アドバイザーとして活躍する小安美和氏が「アフターコロナの働き方改革~多様な人材を活(い)かす~」と題して講演。人口減少や少子高齢化が進む中、「働きたいけど働けない」女性の活躍支援、その前提となる「働き方の変革」の必要性について訴えた。
 小安さんは、長時間労働に代表される「昭和の雇用モデル」を変えずに、子育てのために在宅勤務を取り入れた企業では、「優秀な女性ほど、特別扱いされることでジレンマに陥り退職した」と分析。「誰もが働きやすく、時間・空間を超えて多様な人材と、多様な働き方を組み合わせることができるワークイノベーションが必要」と語った。
 また、(1)神奈川で実施率が42%になるなどテレワークの進展(2)転勤や単身赴任を段階的に削減し、リモートワークで「脱昭和」の働き方を進める大手企業が出現した-と紹介。「時間はともかく空間は無理といわれたが、コロナ禍で一気に変わった。できるできないではなく、やるんだといい、乗り越えた」と語った。
 「働きたいのに働けない女性が増えると、将来、高齢女性の人口が増え、貧困化率が上がる」と女性活躍の必要性を強調。その上で「女性が少ない職場では、『女性代表』として見られるプレッシャー、無意識の偏見などがあることを意識しつつ、個人として意欲や能力を見て、キャリア支援をしてほしい」と呼び掛けた。

 

 

 こやす・みわ 専門分野は女性活躍(女性リーダー・管理職育成、女性の就労・キャリア支援)。1995年東京外国語大学卒業、日本経済新聞社入社。2005年(株)リクルート入社、13年(株)リクルートジョブズ執行役員経営統括室長兼経営企画部長、15年(株)リクルートホールディングスにて子育てしながら働きやすい世の中を共に創るiction!プロジェクト推進事務局長、16年同社退社。同年6月スイスIMD Strategies for Leadership 女性の戦略的リーダーシッププログラム修了。17年3月(株)Will Lab設立。18年兵庫県豊岡市「ワークイノベーション事業」アドバイザー就任、19年内閣府男女共同参画連携推進会議有識者議員就任。