2019年1月講演会/人工知能(AI)とビジネス新時代/富士通(株)理事・首席エバンジェリスト/中山 五輪男 氏

日 時 2019年1月30日(水) 午後1時30分~3時

会 場 ホテルモントレ横浜3階「ビクトリア」=元町・中華街駅1番出口より徒歩3分

講 師 富士通(株)理事・首席エバンジェリスト  中山 五輪男 氏


富士通理事、首席エバンジェリストの中山五輪男氏が「人工知能(AI)とビジネス新時代」と題して講演。中山氏は「AIを使って自らの業務の見える化を図ることは、働き方改革の基本だ」と話した。

講演要旨は次の通り。
 ▽世界の企業の時価総額ランキングは、昨年秋のデータでみると(1)アップル(2)アマゾン(3)アルファベット(グーグル)(4)マイクロソフトと続く。トップ10では7、8位の中国企業以外は米国企業。トップ4に共通しているのはイノベーション経営だ。これからの激動の時代にイノベーション経営ができなければ生き残れない。
 ▽次に確実に来るのはバーチャルリアリティー(VR=仮想現実)の時代だ。仮想が現実を超える時代がもう来ている。2019年の世界のVR市場の半分は商業目的になるといわれている。企業がVRに期待しているのは疑似体験だ。例えば危険が伴う作業現場に行く前に、疑似的な現場で訓練すると、事故を防ぐことができる。
 ▽神経補綴(ほてつ)の未来では、脳にチップを埋め込み、脳が発するシグナルを解読。スマートフォンを通じて、例えば「30分以内に心臓発作を起こす可能性が80%」であることを知ることができると、病院の近くに行くといった対策を講じられる。事前に情報を得て身を守る時代が確実にやって来る。
 ▽日本政府が目指す近未来の姿「Society5.0」の要素は、①ドローン宅配②AI家電③遠隔医療④スマート農業⑤自動走行-などがある。自動車はどんどん変わっており、200メートル先の人や障害物を検知しながら走らせることができる。企業の業務の見える化などAIはいろいろな形で使われている。

 

なかやま・いわお 1964年5月 長野県出身。法政大学工学部電気工学科卒業。複数の外資系ITベンダーさらにはソフトバンク社を経て、現在は富士通の常務理事および首席エバンジェリストとして幅広く活動中。AI、クラウド、IoT、スマートデバイス、ロボットの5分野を得意分野とし年間約300回の全国各地での講演活動を通じてビジネスユーザーへの訴求活動を実践している。様々な書籍の執筆活動や複数のTV番組出演での訴求など、エバンジェリストとしての活動をしつつ、国内30以上の大学での特別講師も務めている。