2018年12月講演会・交流会~シンポジウム「2019年の動向を読む」~

◆日 時            2018年12月10日(月) 11:00~

◆会 場   横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ 4階 「清流」

◇シンポジウム      11:00 ~ 12:30

◇交 流 会          12:40 ~ 14:00


 「2019年の動向を読む」をテーマに、共同通信社の山田昌邦・皇室取材チーム長、松浦基明・政治部長、髙橋直人・経済部長、近澤守康・外信部長をパネリストに、神奈川新聞社の林義亮論説主幹がコーディネーターを務めシンポジウムを行った。天皇の代替わり、参院選、消費増税など重要案件が続く19年の動向を予想した。

  

 山田 昌邦 氏

松浦 基明 氏

髙橋 直人 氏

 近澤 守康 氏

 林 義亮 氏

 山田チーム長 来年4月30日に天皇退位、5月1日に新天皇が即位する。10月22日には即位を内外に宣言する即位礼正殿の儀、11月14、15日には大嘗祭(だいじょうさい)が行われる。新元号の発表は政府は4月1日を考えているが、自民保守系は新元号は新天皇が決めるものとして5月1日を主張している。調整は続くが、かなりタイトだ。
 松浦政治部長 来年の参院選で与党は過半数を獲得するだろう。焦点は改憲勢力が発議に必要な3分の2に達するかどうかだが、ハードルは高い。3分の2に達しない場合は一部野党を切り崩し、来秋の臨時国会か再来年の通常国会に発議し、国民投票を実施する考えだ。衆参同日選は連立相手の公明が反対の立場で、可能性は低いと考えている。
 髙橋経済部長 安倍首相にとって消費増税は最もやりたくない政策だろう。例えばG20のような国際会議で世界経済の変調が訴えられる状況になったら、延期はできる。軽減税率は内容が複雑。中小企業ではレジの改修は進んでいない。増税後は景気が落ち込むのは間違いない。唯一の救いは20年の東京五輪だが、終了後の景気を注視したい。
 近澤外信部長 ロシアにとって北方領土交渉は、歯舞、色丹2島が対象という前提で進んでいる。ロシアの経済はよくない。極東開発では日本と組むことが手っ取り早いと考えている。2島の主権についてはこれからの交渉で決まるという姿勢だ。北朝鮮は韓国、米国との交渉で精いっぱいで、日朝関係を動かそうとはしていない。

【シンポジウム講師】

◆パネリスト

共同通信社編集局政治部長  松浦 基明(まつうら・もとあき)氏

茨城県出身。早稲田大学法学部卒業。89年共同通信社入社。徳島支局、大阪支社社会部、政治部、政治部副部長などを経て、2016年ニュースセンター整理部長となり、18年から現職。

共同通信社編集局経済部長  髙橋 直人(たかはし・なおと)氏

福井県出身。京都大学法学部卒業。89年共同通信社入社。大阪支社経済部、本社経済部、担当部長、副部長などを経て、2017年ニュースセンター整理部長となり、18年から現職。

共同通信社編集局外信部長  近澤 守康(ちかざわ・もりやす)氏

福岡県出身。同志社大学法学部卒業、88年共同通信社入社。横浜支局などを経て、プノンペン支局長、経済部、ワシントン支局次長、バンコク支局長。2017年ニュースセンター整理部長などを経て、18年から現職。

共同通信社編集局企画委員/皇室取材チーム長 山田 昌邦(やまだ・まさくに)氏

大阪府出身。法政大学法学部卒業。88年共同通信社入社。津支局、名古屋支社編集部、本社社会部、神戸支局次長、社会部次長、熊本支局長、社会部担当部長などを経て、2015年神戸支局長、17年から現職。

◆コーディネーター

神奈川新聞社取締役論説主幹  林  義亮 (はやし・よしあき) 氏

鹿児島県出身。大分大学経済学部卒業。89年神奈川新聞社入社。編集局報道部副部長、論説副主幹兼編集局編集委員、論説主幹、統合編集局長などを経て、13年取締役統合編集局長、15年から現職。