日 時 2018年11月15日(木) 午後1時30分~3時
会 場 ロイヤルホールヨコハマ5階「リビエラの間」
講 師 プロデューサー/クラブ・ウィルビー代表 残間 里江子 氏
プロデューサーでクラブ・ウィルビー代表の残間里江子さんが「時代を読む力~女性・シニアの活躍、ハラスメント事情~」と題して講演。ハラスメント問題について「同じことを言っても受け止め方は人によって異なる。自分のキャラクターを勘違いして話している」と指摘した。
▽情報は自分の五感を使って取りに行かなければならない時代。メディアを通して知る情報も大事で、自分なりに理解しかみ砕かなければならない。時代を読むには自分の五感で外に出ることが大事で、つたなくてもいいから主観を排除せず、実感のこもった言葉で表現することだ。情報の消費者にばかりなってはいけない。
▽女性活躍社会というが、つじつまが合っていないことが多い。1986年に男女雇用機会均等法が施行された。当時採用された女性は50歳代半ばになるが、管理職は少ない。制度の陰で光が当たっていない人がいることを、特に男性経営者には感じ取ってほしい。
▽シニアを採用したい企業は7割を超えているというが、実際はあまり採用していない。シニアのプライドが勝ち、マッチングしていない。シニアもリスタートするぐらいの気持ちになって、社会のどこかに役に立てばいいという方向に行けばいいのだが、なかなかそうはならない。
▽ハラスメント問題は、同じことを言っても人によって受け止め方が「この人はOK」「この人はハラスメント」ということになるから難しい。自分のキャラクターを勘違いして話す人がいるのではないか。自らのキャラクター、パーソナリティーで、ここでこの話をしていいのかどうか測らなければいけない時代になった。
ざんま・りえこ 1950年仙台市生まれ。静岡放送アナウンサー、編集者などを経て、1980年、(株) キャンディッド・コミュニケーションズを設立し、出版、映像、文化イベント等を多数企画・開催。企業、学校、地域のコミュニケーション戦略やPR戦略に数多く携わる。
2009年には、既存の「シニア」のイメージを払拭した新しい「日本の大人像」の創造を目指し、大人の会員制ネットワーク「クラブ・ウィルビー」(http://www.club-willbe.jp/)を立ち上げ、現在会員約1万3千人。近著「閉じる幸せ」(岩波新書)。総務省「定住自立圏構想研究会」委員、法務省「裁判員制度に関する検討会委員」など行政諸機関の委員を数多く歴任。BS-TBS「Together ~だれにも言えないこと~」(毎月第一土曜日PM11:00~)に司会として出演中。