2017年2月特別講演会「第8回神奈川TOPセミナー」/「働き方改革~変える覚悟・変わる覚悟」/サイボウズ社長・青野 慶久氏

日 時 2017年2月13日(月) 15:00~受付開始

場 所 ホテルニューグランド

 

◆基調講演 15:30~16:40

本館2階  レインボーボールルーム

「働き方改革~変える覚悟・変わる覚悟」

サイボウズ株式会社 代表取締役社長 青野 慶久 氏

 

◆特別講演 16:50~17:50

本館2階  レインボーボールルーム

「一流とは何か~トップアスリートの真実」

ノンフィクション作家 小松 成美 氏

 

◆懇 親 会 18:00~19:30

タワー3階 ペリー来航の間

 


【青野氏の講演要旨は次の通り】

  ソフトウエア開発のサイボウズ(東京都中央区)の青野慶久社長(45)は、横浜市内で「働き方改革」をテーマに講演し、「制度を整備しても、実践する社内風土なくして改革は進まない。経営者が率先垂範を」と呼びかけた。
 3割近かった離職率を下げるため、社員の意見を聞き働き方改革に挑んだ同社の取り組みを説明した。「一人一人がどう働きたいのかを前提に、公平性より個性を重んじた」結果、2015年の離職率は4%まで低下したという。
 最長6年の育児休暇や副業の推奨、退職後も他業種で経験を積んだ上で復帰を可能にするなど、先進的な改革事例を紹介。「人手不足が叫ばれる中、若者に選んでもらえる会社になれるかが経営戦略上、重要。働き方改革に出遅れた企業は厳しい」と指摘した。
 3人の子どもの誕生のたびに育児休暇を取得した経験談を披露。「制度を取りやすくする風土をつくるのは経営者の責任」と強調し、政財界を挙げて働き方改革が叫ばれる現状に「社会が動き始めた実感はあるが、少子化対策に有効だからこそ急ぎたい。今、変える覚悟を持とう」とした。

講演は神奈川政経懇話会と富士ゼロックス神奈川共催の「神奈川TOPセミナー」で行われ、ノンフィクション作家の小松成美氏も講演した。

 

あおの・よしひさ 1971 年生まれ。愛媛県今治市出身。大阪大学工学部情報システム工学科卒業後、 松下電工(現 パナソニック)を経て、97 年8 月愛媛県松山市でサイボウズを設立。2005 年4 月代表取締役社長に就任(現任)。社内のワークスタイル変革を推進し離職率を6 分の1 に低減するとともに、3 児の父として3 度の育児休暇を取得。 また11 年から事業のクラウド化を進め、有料契約社は13,000 社を超える。 総務省ワークスタイル変革プロジェクトの外部アドバイザーや CSAJ(一般社団法人コンピュータソフトウェア協会)の副会長を務める。

こまつ・なるみ 1962 年生まれ。横浜市出身。専門学校で広告を学び、82 年毎日広告社へ入社。その後、放送局勤務などを経て、90 年より本格的に執筆を開始する。主題はスポーツ、映画、音楽、芸術、旅、歴史、伝統工芸など多岐にわたる。情熱的な取材と堅い筆致、磨き抜かれた文章にファンも多い。真摯な取材には定評があり、スポーツノンフィクションや人物ルポルタージュに新境地を開いた。また歌舞伎をはじめとした古典芸能や西洋美術、歴史などにも造詣が深く、関連の執筆も多い。現在も数多くの人物ルポルタージュ、スポーツノンフィクション、インタビュー、エッセイ・コラムを執筆、雑誌や書籍にて精力的に発表している。