2016年7月講演会「失敗のすすめ~苦しい時こそ組織は伸びる~」/ノジマ取締役兼代表執行役社長・野島 廣司氏

日 時  2016年7月13日(水)   午後1時30分~3時

場 所  崎陽軒 本店 5階 「マンダリン」

講 師  ㈱ノジマ取締役兼代表執行役社長    野島 廣司 氏

 


 

 ▽(アナログ時代、デジタル時代と続き)私たちは今、通信・インターネット時代のステージ3にいて、2020年からのステージ4の準備をしている期間だと思っている。ステージ4はAI(人工知能)とか、ロボットとか、モノがインターネットで相互接続するIoTとか、今までの世界とは間違いなく違う世界になる。
 ▽1990年代初めに子会社を9社つくり、外部から優秀な経営者を招聘(しょうへい)したが、ほとんどうまくいかなかった。99年7月9日にソニーの社長だった大賀典雄さん(故人)との出会いがあった。私は大賀さんがソニーをつくったと思っている。大賀さんからは、(1)経営の基本は従業員の愛社心(2)外部の人材より従業員にペイを厚くすべき(3)人徳を含めた経営者の資質が重要-と教えられた。この三つを心している。
 ▽人は教えるだけでは成長しない。本人が実際にやってみて失敗を重ねて初めて身につく。若いうちは吸収力が高い。従業員に挑戦する気持ちを常に持ってもらうには、ある程度の失敗は許さないといけない。失敗のすすめの裏側は、挑戦を続けていかなければならないということ。それが企業の発展、個人の成長につながると考えている。
 ▽企業は社会の公器。全店舗に募金箱を設置するなどして、熊本地震の被災地に義援金を送った。さらに収益の一部を店舗のある自治体に寄付している。女子サッカーのノジマステラ神奈川相模原などスポーツを通じて社会、地域への貢献活動も続けている。