2016年2月特別講演会「第7回神奈川TOPセミナー」/キリンホールディングス元代表取締役会長・荒蒔 康一郎氏

日 時 2015年2月10日(水) 15:00~受付開始
場 所 ホテルニューグランド

◆基調講演 15:30~16:40
本館2階 「レインボーボールルーム」
「キリンビールの経営改革」次なる100年への挑戦~(仮題)
キリンホールディングス㈱  元代表取締役会長 荒蒔康一郎 氏

◆特別講演 16:50~17:50
本館2階 「レインボーボールルーム」
「命を輝かす人間」
マラソンランナー・スポーツコメンテーター 千葉 真子 氏

◆懇 親 会 18:00~19:30
タワー3階「ペリー来航の間」

 


 

 政財界やスポーツ界の第一線で活躍するトップが実体験を語る「神奈川TOPセミナー」が10日、ホテルニューグランド(横浜市中区)で開かれた。キリンホールディングス元代表取締役会長の荒蒔康一郎氏が「キリンビールの経営改革-お客様本位・品質本位の原点へ」と題して基調講演。経営者として苦難を乗り越えた経験やリーダーの心構えを伝えた。
 荒蒔氏がキリンビール社長となった2001年、国内シェア首位から陥落した苦い経験を引き合いに「お客様目線」の大切さを紹介。当時の社内を「つくれば売れるというおごりやライバルを気にするばかり」と分析。その上で、「トップ自らが敗北と責任を認め、判断基準をお客様と品質に置くと全社で宣言した」結果、製造から営業・流通と垣根を越えて組織が一体となり、第3のビール「のどごし〈生〉」のヒットを生み出したと語った。
 また、経営者の心構えとして▽原点に立ち返り判断すること▽ビジョンや目標を明示すること▽最悪の事態が起きた時の対処法を持つこと-などを挙げた。そのための行動指針を、「書類上の報告ではなく話を直接聞いて、壁は乗り越えられると一緒に考える。周囲で起きている変化を自ら察知しつつ、時にはみっともない自身を客観視する習慣が必要だ」と述べた。
 引き続き、03年の世界陸上女子マラソン銅メダリストでスポーツコメンテーターの千葉真子氏も登壇。「命を輝かす人間」と題して特別講演を行った。
 同セミナーは、県内に拠点を置く企業経営者向けの講演会と経営者間の交流の場として、富士ゼロックス神奈川と神奈川政経懇話会が共催。7回目の今回は、地元政財界から約260人が出席した。