2020年1月講演会・交流会~新春シンポジウム「2020年の動向を読む」~

◆日 時            2020年1月27日(月) 11:00~

◆会 場   横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ 4階 「清流」

◇シンポジウム      11:00 ~ 12:30

◇交 流 会          12:40 ~ 14:00


1月の定例講演会を横浜市西区の横浜ベイシェラトンホテル&タワーズで開いた。「2020年の動向を読む」と題し、共同通信社の名取裕樹オリンピック・パラリンピック室長、松浦基明政治部長、近澤守康外信部長、髙橋直人経済部長をパネリストにシンポジウムを実施。コーディネーターは神奈川新聞社の鈴木達也論説主幹が務め、東京五輪・パラリンピックの展望、政局や国際情勢、消費税率引き上げの影響など20年の動向を予想した。

  

 名取 裕樹 氏

松浦 基明 氏

近澤 守康 氏

髙橋 直人  氏

 鈴木 達也 氏

【東京五輪・パラリンピック】
名取氏 ラグビーW杯が証明した通り、メガスポーツイベントは開催国の選手、チームが勝ってこそ盛り上がる。ただ日本は目標の金メダル30個は厳しい。1964年東京、2004年アテネ両大会の最高16個を超えることは間違いないが、20個を上回るくらいか。神奈川が会場の野球とソフトボールは金メダルの筆頭候補といえる。
【政局】
松浦氏 衆院解散の時期は、東京五輪後の今秋か来年1月の通常国会冒頭が本命視されている。ポスト安倍は岸田文夫自民党政調会長が有力だ。菅義偉官房長官は、自身に近い閣僚2人の辞任などで失速した。カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致を巡る汚職で、政府は今月中に基本方針を決定するはずだったが先送りの方向だ。
【国際情勢】
近澤氏 日韓関係は文在寅(ムン・ジェイン)政権の政治的な考え方や性格を考えることが重要だ。文大統領は4月に総選挙を控え、次の大統領もリベラル派から出すため日本側に融和姿勢を示すわけにはいかない。米大統領選は、好調な経済が落ち込まなければ6割の確率でトランプ氏再選だろう。民主党の候補選びはジョー・バイデン氏がトップを走っている。
【経済】
髙橋氏 昨年10月の消費税率引き上げの駆け込み需要は激しくなかったが、10月の消費を示す統計は大きく落ち込んだ。景気動向指数の落ち込み幅は東日本大震災直後くらい。10~12月期のGDP(国内総生産)の成長率は マイナスが見込まれる。1~3月期もマイナスが予想され、20年前半は引き上げの影響から逃れられない。五輪後の景気も心配だ。

 

【シンポジウム講師】

パネリスト

共同通信社編集局政治部長  松浦 基明 (まつうら・もとあき) 

茨城県出身。1989年共同通信社入社。徳島支局、大阪支社社会部、政治部、政治部副部長などを経て、2016年ニュースセンター整理部長となり、18年から現職。

共同通信社編集局経済部長 髙橋 直人 (たかはし・なおと) 

福井県出身。1989年共同通信社入社。大阪支社経済部、本社経済部、担当部長、副部長などを経て、2017年ニュースセンター整理部長となり、18年から現職。

共同通信社編集局外信部長 近澤 守康 (ちかざわ・もりやす) 

福岡県出身。1988年共同通信社入社。横浜支局などを経て、プノンペン支局長、経済部、ワシントン支局次長、バンコク支局長。2017年ニュースセンター整理部長、18年から現職。

共同通信社東京オリンピック・パラリンピック室長 名取 裕樹 (なとり・ひろき) 

東京都出身。1983年共同通信社入社。盛岡支局、スポーツ特信部を経て90年から運動部。96年秋から2000年末までパリ支局。09年運動部長、13年秋から現職。

◆コーディネーター

神奈川新聞社論説主幹 鈴木 達也 (すずき・たつや) 

横浜市出身。1990年神奈川新聞社入社。編集局報道部、経済部、川崎支局、鎌倉支局、横須賀支社などを経て2014年に編集局報道部長、18年編成部長。19年から現職。