4月の定例講演会のお知らせ

「横浜岡田屋」 「天吉」 「泉橋酒造」 老舗トップが語る
シンポジウム「暖簾をつなぐ」

「昔のように古い暖簾(のれん)さえ掲げておれば、安易に手堅く商いできた時代は去った。現代の暖簾の価値は、これを活用する人間の力によるものだ」。山崎豊子のデビュー作「暖簾」に、こんな一節があります。社会や商習慣、人々の意識が変わる中、代々続く老舗や名店も、名前や伝統だけで事業を継続していくことはできません。創意工夫や努力、並々ならぬ情熱が、暖簾を支え、守っているのです。
1890(明治23)年に創業して今年で133年を迎える「横浜岡田屋」(横浜市西区)の4代目、1872(明治5)年創業で151年目の「天吉」(横浜市中区)の5代目、江戸時代後期の1857(安政4)年創業で166年の歴史を持つ「泉橋酒造」(海老名市)の6代目の3社長を講師に迎え、「暖簾をつなぐ」をテーマに、語り合ってもらいます。

開催日 2023年4月17日(月)午後 1時30分~3時
会  場 県民共済みらいホール 横浜市中区桜木町1‐1‐8‐2

(JR桜木町駅から徒歩約3分、県民共済プラザビル1階)

※  新型コロナウイルス感染症の影響で中止していた県民招待を今回実施しますので、会場前方を会員専用席とします。

【シンポジウム講師】

横浜岡田屋4代目
岡 田  伸 浩(おかだ・のぶひろ)氏

1953年横浜市出身。慶応義塾大学商学部卒。伊勢丹を経て、77年横浜岡田屋入社、93年から社長。横浜ハンマーヘッドの運営を手掛ける新港ふ頭客船ターミナル社長、横浜商工会議所副会頭や、神奈川県スポーツ協会会長、茶道裏千家淡交会理事も務める。横浜青年会議所理事長、日本青年会議所会頭、神奈川県教育委員会委員なども歴任した。

天吉5代目
原    茂  男 (はら・しげお)氏

1953年横浜市出身。浅野学園、武蔵大卒。関内の老舗天ぷら店、天吉の店主。幕末の屋台がルーツという初心を忘れず、毎日自ら揚げ場に立つ。エッセイストとしても活躍しており、神奈川新聞で3度の連載を担当。音楽一家で、妹はサザンオールスターズの原由子、妻は元CMシンガー、次男もメジャーレーベルのギタリストだった経験がある。

泉橋酒造6代目
橋場 友一(はしば・ゆういち)氏

1968年海老名市出身。慶應義塾大学商学部卒。証券会社を経て、泉橋酒造に。農家でもあり、1996年より酒米栽培を開始。「酒造りは米作りから」がモットーで、酒米の栽培から精米・醸造まで一貫生産をする全国でも珍しい栽培醸造蔵。純米酒100%の酒蔵で、主要銘柄は「いづみ橋」「とんぼラベル」など。海老名商工会議所副会頭も務める。

【コーディネーター】

神奈川新聞社社長室長兼総務局長 渋 谷  文 彦 (しぶや・ふみひこ)