2019年3月特別講演会「第10回神奈川TOPセミナー」

日 時 2019年3月4日(月) 午後3時から受付開始

会 場 ホテルニューグランド

◆ 基調講演 午後3時30分~4時40分 本館2階「レインボールーム」

「AI時代を勝ち残る企業の条件」

経済ジャーナリスト 財部 誠一 氏  

◆ 特別講演 午後4時50分~5時50分 本館2階「レインボールーム」

「スポーツ経営現場の組織と人のマネジメント」

Jリーグチェアマン 村井 満 氏

◆ 神奈川情報交流会(懇親会) 午後6時~7時30分 タワー3階「ペリー来航の間」


 「第10回神奈川TOPセミナー」が4日、ホテルニューグランド(横浜市中区)で開かれた。経済ジャーナリストの財部(たからべ)誠一さんが「AI時代を勝ち残る企業の条件」と題して講演。「AI(人工知能)という言葉に惑わされず、それぞれの本業で、現実に根差したリアルなイノベーションを起こすことが大切」と呼び掛けた。

 財部さんは以前に日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告にインタビューをした経験を踏まえ、今回、ゴーン被告が会社法違反(特別背任)の罪などで起訴された背景を読み解いた。
 また、老舗和菓子店「虎屋」やトヨタ自動車の取り組みに触れ、「AIを考えるには時間軸が問題。何年先に実現するか分からないものもある。リアルなものはリアルで解決。AIを実装する考え方が重要」と述べた。
 また後半はJリーグチェアマンの村井満さんが「スポーツ経営現場の組織と人のマネジメント」をテーマに講演した。
 同セミナーは、県内に拠点を置く企業の経営者向け講演会と経営者間の交流の場で、富士ゼロックス神奈川と神奈川政経懇話会が共催。約250人が出席した。

 

たからべ・せいいち 1956年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、野村證券に入社。同社退社後、3年間の出版社勤務を経てフリーランスジャーナリストに。国内外の企業取材に定評があり、大企業だけでなく中小企業も積極的に取材している。中国、インド、ASEAN(東南アジア諸国連合)など新興国事情にも詳しい。95年から経済政策シンクタンク「ハーベイロード・ジャパン」を主宰し、取材レポート「ハーベイロード・ウィークリー」で取材したばかりのレポートを提供、多くの経営者やビジネスマンに好評を得ている。2015年2月に脳梗塞を発症するも1年間のリハビリを経て、現場復帰。現在、BSイレブンの経済番組「財部誠一の異見拝察」に出演中。

むらい・みつる 1959年埼玉県生まれ。早稲田大学法学部を卒業後、日本リクルートセンター(現リクルートホールディングス)入社。2000年執行役員に就任。04年クルートエイブリック(現クルートキャリア)代表取締役社長、11年リクルート・グローバル・ファミリー香港法人社長、13年同社会長。サッカー界とのつながりはリクルートエージェントでプロサッカー選手のセカンドキャリアを支援。08年日本プロサッカーリーグ理事、14年1月、ビジネス界出身者として初のJリーグチェアマンに就任。Jリーグの人気回復とビジネスとしての基盤強化を中心とした改革に臨む。18年に3期目を迎え現在に至る。日本サッカー協会副会長、日本プロスポーツ協会理事。