2017年12月講演会・交流会~シンポジウム「2018年の動向を読む」~

◆日 時            2017年12月7日(木) 11:00~

◆会 場   横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ 4階 「清流」

   ◇シンポジウム      11:00 ~ 12:30

   ◇交 流 会          12:40 ~ 14:00

 


「2018年の動向を読む」をテーマに、共同通信社の沢井俊光外信部長、小渕敏郎政治部長、東隆行経済部長をパネリストに、神奈川新聞社の林義亮論説主幹がコーディネーターを務めシンポジウムを行った。緊迫の度を増す北朝鮮問題や、衆院選圧勝を受けた政局展開など、幅広い分野の課題を取り上げ、動向を予想した。

沢井 俊光 氏

小渕 敏郎 氏

東  隆行 氏

林  義亮 氏

 

 

 

 

 

 沢井外信部長 1962年のキューバ危機では米ソに外交ルートがあり、核戦争を回避できた。米朝にはルートがない。意思疎通が難しく、不測の事態では双方の対応がエスカレートしてしまうかもしれない。来年も米政権は圧力をさらに強めていくだろうが、北朝鮮が暴発しない限り、本格的な軍事衝突の可能性は高くないと考えている。
 小渕政治部長 北朝鮮問題で日本が避けたいのは、米国がICBM(大陸間弾道ミサイル)の開発凍結を条件に核保有を容認し、非核化交渉から不拡散交渉に転じることだ。来年の政局は、9月の自民党総裁選に向けて収斂(しゅうれん)される展開になる。安倍総理の3選は盤石とは言えない。有権者の51%は「総理を信頼していない」と答えている。
 東経済部長 年末の税、予算議論で官邸パワーに陰りがみえる。去年までは官邸の意向通りになっていたが、ことしは反発を受けるようになった。所得増税を含む税制改正大綱が14日の決定前に決着した。久々に財務省の思惑通りだった。人づくり革命などを掲げた政策パッケージといった世間受けする政策が目立つことが懸念される。

 

【シンポジウム講師】

パネリスト

共同通信社編集局外信部長   沢井 俊光 氏
 1962年生まれ、東京都出身。一橋大学経済学部卒業後、85年共同通信社入社。神戸支局、横浜支局を経て94年外信部。95年ナイロビ支局長。99年バンコク支局、2001年からイスラマバード支局長を兼務し、02年外信部。04年ワシントン支局、07年外信部次長、09年バンコク支局長。12年科学部・原子力報道室担当部長。15年から現職。

共同通信社編集局政治部長   小渕 敏郎 氏
 1962年生まれ、東京都出身。早稲田大学政経学部卒業後、87年共同通信社入社。大阪社会部、奈良支局、大阪社会部、社会部を経て95年政治部。2013年政治部副部長、ニュースセンター整理部長を経て、14年再び政治部副部長となり、15年から現職。

共同通信社編集局経済部長   東  隆行 氏
 1964年生まれ、兵庫県出身。一橋大学経済学部卒業後、87年共同通信社入社。鹿児島支局、大阪経済部。92年から本社経済部グループで、流通・食品業界、農水省、財務省、証券業界、労働省、内閣府、日銀などを担当。経済部次長、同副部長を経て2013年からニュースセンター整理部長。15年から現職。

コーディネーター

神奈川新聞社取締役論説主幹  林  義亮 氏
 1952年生まれ。鹿児島県出身。大分大学経済学部卒業。89年神奈川新聞社入社。96年編集局報道部副部長、99年論説委員兼務、2009年論説副主幹兼編集局編集委員、10年論説主幹、12年統合編集局長、13年取締役統合編集局長、15年から現職。